シャネルのチェーン柄は日本の伝統模様が由来?デザイン背景を探る
シャネルのアイコン的モチーフ「チェーン柄」
ファッション界の巨匠、ココ・シャネルが愛した「チェーン柄」。シャネル バッグ コピーやアクセサリーの定番として親しまれていますが、そのデザインの起源は意外にも日本にあると言われています。
日本の伝統工芸「組紐」とのつながり
シャネルのチェーン柄の原型となったのは、日本の伝統工芸「組紐」です。組紐とは、複数の糸を組み合わせて作る紐のこと。平安時代から受け継がれる技法で、装飾や神事に用いられてきました。
組紐には様々な種類がありますが、シャネルのチェーン柄とよく似たのは「角打ち組」と呼ばれる技法で作られる組紐です。角打ち組は、4本の糸を組み合わせて作るシンプルな組み方で、斜めの線が特徴的です。
ガブリエル・シャネルの来日とインスピレーション
ココ・シャネルは、1920年代に日本を訪れています。この時、シャネルは日本の文化や伝統工芸に深く感銘を受け、その影響を自身のデザインに反映させるようになります。
シャネルのチェーン柄は、角打ち組の斜めの線をアレンジしたものです。シャネルは、組紐の伝統的な色遣いを避け、モノクロでモダンに仕上げました。
「チェーン柄」の誕生とその後
1955年に発表された「2.55バッグ」で、チェーン柄が初めて使用されました。このバッグは、シャネルの親友だったアーサー・”ボーイ”・カペルにちなんで名付けられました。
チェーン柄はすぐに人気を博し、シャネルのアイコン的モチーフとなりました。現在では、バッグだけでなく、ジュエリー、時計、香水などの幅広いアイテムに使用されています。
現代のシャネルにおけるチェーン柄
現代のシャネルでは、チェーン柄は伝統を踏襲しつつ、より現代的で革新的な解釈がなされています。たとえば、2023年春夏コレクションでは、チェーン柄を立体的に表現したバッグやアクセサリーが登場しています。
まとめ
シャネルのチェーン柄は、日本の伝統工芸「組紐」から着想を得ています。ココ・シャネルが日本の文化に魅了され、自身のデザインに反映させたことが、このアイコニックなモチーフの誕生につながりました。
現在でもチェーン柄は、シャネルの伝統と革新の精神を象徴する、重要なデザインモチーフとなっています。